株などの有価証券の有無を調査~証券口座振替機構~
各種相続手続を行うにあたっては、故人が持っていた遺産がどれくらいあったのかを把握する必要があります。遺産といえば預貯金や不動産が思い浮かびますが、昨今は株などの有価証券を保有している方も多く、故人が株などを持っていた可能性があります。この場合は、どのようにその有無を確認すればよいのでしょうか。
証券会社が分からなければ、証券保管振替機構に確認
あらかじめ証券会社がわからなくても、株などの有価証券の有無を確認することは可能です。「証券保管振替機構(通称、ほふり)」に証券口座の有無の確認をすればよいのです。
「証券保管振替機構(ほふり)」では、株式にかかわる権利の管理をしています。機構が管理しているのは、取引市場に上場されている株式、新株予約権、投資信託受益権(ETF)及びそれらに準ずるもので、発行会社等が同意したものなどです。
「証券保管振替機構(ほふり)」で情報の開示請求をすると、登録されている加入者情報に基づいて情報を開示してくれることになります。これで故人が口座を開設していた証券会社や信託銀行等がわかることになります。開示請求でそれらの会社名が分かれば、今度はそちらに照会することで、具体的な保有状況が分かることになります。
なお、ほふりでの開示手続に必要な費用は、開示件数1件につき1,620円です。氏名と住所の組み合わせごとに1件とカウントします。